横山令奈
大阪府箕面市に生まれる。両親の指導のもと7歳よりヴァイオリンをはじめる。父 故 横山莞五、母 故 清水玲子、ナンドール・セデルケニー氏(元大阪センチュリーオーケストラコンサートマスター)に師事。2006年よりイタリアに留学、2011年クレモナ モンテヴェルディ音楽院を審査員一致の満点(dieci e lode)で卒業。
イタリア・クレモナ・スタウファー音楽院の特別奨学生として、2011年より5年間サルヴァトーレ・アッカルド氏の元で研鑽を積む。2011年イタリア・シエナ・キジァーナ音楽院サルヴァトーレ・アッカルドのコースにて優良卒業証書と奨学金を得る。その他、イタリア・ポルトグロアーロ市サンタチェチーリア音楽院にてイヴァン・ラバーリャ氏にヴァイオリンを師事。2010年フィレンツェ・クレシェンド国際コンクールソロの部で1位を受賞。
イタリアを中心にヨーロッパ内外(フランス、スペイン、イギリス、ベルギー、ノルウェー、オーストリア、ドイツ、アメリカ等)の重要な劇場、音楽フェスティバル(イタリア:ラヴェンナフェスティバル、クレモナ・ストラディヴァリウスフェスティバル、マントバ室内楽フェスティバル、プーリア・イトリア谷音楽祭/イギリス:オールドバラ音楽祭/ノルウェー:トロンハイム室内楽フェスティバル/アメリカ:ニューヨーク・モンドムジカ/他)で演奏し好評を得る。
2012年、ディエゴ・マッカニョーラ(ピアノ)と、アレッサンドロ・コピア(チェロ)と共にピアノトリオ "Trio Kanon" を結成しイタリア ドゥイーノ市の国際室内楽アカデミーにてTrio di Parma - パルマ三重奏団 - に師事、2018年トリノのピネローロ-トリノ国際室内楽コンクール(ジュネーブ国際音楽コンクール世界連盟)において第1位、合わせてブラームス作品最優秀演奏賞“Premio Cerutti–Bresso”、観客賞を受賞。そのほか2015年イタリア・ロスピリオージ室内楽コンクールで1位と観客賞を受賞等、数多くの国際コンクールで優勝、入賞を果たす。
2014年、イタリア シエナのキジャーナ音楽院にてピアニスト アレキサンダー・ロンクイッヒ氏の室内楽コースに選抜されDiploma d’Onore(名誉学位)を授与された。そのほか、イギリス 「スネイプ・モルティングス」において、ロバート・コーエン氏のマスタークラスを受講、ノルウェー トロンハイム国際室内楽アカデミーにて、ハット・バイエルレ氏(元アルバンベルグカルテット)、ミゲル・ダ・シルバ氏、アンネッテ・フォン・ヘーン氏(アトス・ピアノトリオ)らの講習を受け、最終日にはアカデミー最優秀グループに選ばれる。2015年 ウィーン (Semmering – Reichenau an der Rax) インターナショナルサマーアカデミーにおいて、アヴェディス・クユムジャン氏、ヨハネス・マイスル氏、マレク・イエリエ氏 (プラハ・グァルネリトリオ)、ペーテル・ナジ氏、ペトル・プラウゼ氏、アニタ・ミッテラー氏他 ECMA (ヨーロピアン チャンバー ミュージック アカデミー) 講師に師事及びクレモナのスタウファー音楽院でサルヴァトーレ・アッカルド氏に師事する。
2015年2月にはイギリス、オールドバラ(Aldeburgh)音楽祭からレジデンス・グループとして招かれ、作曲家ベンジャミン・ブリッテン生誕の街で二度の演奏会を行なった。
また、2016年夏トリオ・カノンは中国へ初の演奏旅行を行い、北京のParkview Green Museumにて北京イタリア文化会館主催のコンサートを開催した。
2019年4月の二度目の来日コンサートでは、豊中アクア文化ホールにてセレーノチェンバーオーケストラとの共演でベートーベン トリプルコンチェルトを演奏、大阪ザ・フェニックスホールでの単独コンサートを行い好評を得る。
2016年11月に"Movimento Classical"よりベートベンのピアノトリオOp.70 n.1「幽霊」とOp.97「大公」、
2019年3月にイタリア・ワーナーミュージックより「ブラームス・ドヴォルザーク ピアノトリオ」をリリースした。
2013年よりクレモナ・ヴァイオリン博物館にて展示楽器の公開演奏者を務め、今までに同博物館にて A. ストラディヴァリウス:Stradivarius 1667年, Clisbee 1669年, Joachim-Ma 1714年, Cremonese 1715年, Vesuvius 1727年、N. アマーティ:Amati 1650年, Lam-ex Collin 1669年 、G. グァルネリ デル ジェズー:Principe Doria 1734年, Stauffer 1734年を演奏した。
2017年3月クレモナ・モンテヴェルディフェスティバル、モンテヴェルディ生誕450年を記念して行われたイベントで、クレモナ市を代表し、ブリュッセルEU本会議場にてクレモナ市所有のストラディヴァリウスを演奏した。
また2019年1月マドリードのイタリア大使館に招かれストラディヴァリウス Lam-ex Collin 1669年を演奏した。
コモ ヴェルディ音楽院、フィレンツェ フィエーゾレ音楽院、クレモナ モンテヴェルディ音楽院にて室内楽科を教える。
クレモナCostanzo Porta音楽学校でヴァイオリン講師を務める。
バロックヴァイオリン奏者として、アントニオ・グレコ率いるアンサンブル「Cremona Antiqua」のメンバーとしても活動、2022- 2023年にはモンテヴェルディのヴェスプロにて第二ヴァイオリンを務め、クレモナ・モンテヴェルディフェスティバル他、ミラノ、ペルージャ、ポルデノーネで公演し好評を得る。
Thomastik-Infeld社契約アーティスト。
使用楽器は2015年クレモナ製「エヴァ&クリスト・マリーノ」